コレクション展示 開催中 墨の魔術、昭和の書② 2024年10月22日(火)–2025年2月2日(日) 上條信山記念展示室 墨の魔術 墨は、種類や濃さ、紙との相性により無限な色層を呈します。また、筆が通ったあとに広がる滲みも、文字に奥行きや情緒を生んで美しいものです。 今回は「墨色」と「滲み」をテーマに、師弟二代の作品を展示します。宿墨(磨ってから時間が経過し墨が凝縮したもの)の滲みによる師・宮島詠士の無為自然な作。油煙墨や松煙墨の濃淡を模索し、墨の味わいを引き出した上條信山のバラエティーに富んだ数々。師弟が織りなす墨の彩りをお楽しみください。 昭和の書② 秋山白巖(1865-1954、上條信山が少年時代に弟子入りした師)が米寿を迎えた年(1952)、当時の書壇を代表する巨匠や気鋭の書家ら約70作家が会派を超えて御祝の作品を贈りました。 その作品群から、墨色に特徴がある7点を展示します。多様な墨の表情をご覧ください。 上條信山 作品リスト 《題華賦草》1968年 《墨魔》1982年 宮島詠士《張廉卿詩》 宮島詠士《天高氣清》